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パフォーマンスヘッドアップディスプレイ

LINK PC-VR DOCUMENTATION
このトピックでは、PC SDKを利用した開発について説明します。Meta Questアプリのパフォーマンスの最適化については、使用する開発プラットフォームに応じて、次のトピックのいずれかをご覧ください。
パフォーマンスヘッドアップディスプレイ(HUD)により、開発者やユーザーは、SDKでビルドされたアプリのパフォーマンス情報を見ることができます。
パフォーマンスHUD画面はコンポジターによってレンダリングされます。そのため、ovr_EndFrameへの1回のSDK呼び出しでこの画面を表示できます。OculusデバッグツールまたはOculusWorldDemoでは、F11キーを押すと、パフォーマンスHUD画面の切り替えができます。

パフォーマンスサマリー

パフォーマンスサマリーHUDには、アプリのフレームレートと未使用のハードウェアパフォーマンスが表示されます。開発者やユーザーはこのHUDを使って、アプリのシミュレーションとグラフィックの忠実度を調整できます。ユーザーは垂直同期を無効にできないため、フレームレートカウンターとしてではなく、パフォーマンスを測定するために使うことができます。問題がアプリとハードウェアの設定のどちらに由来しているかをトラブルシューティングする場合にも役立ちます。
次の画像は、パフォーマンスサマリーHUDを示しています。
次の表は、各指標について説明しています。
指標説明
App Motion-to-Photon Latency
アプリがovr_GetTrackingState()を使用して直近の予測トラッキング情報をクエリしてから、ターゲットフレームの中央のスキャンラインがHMDディスプレイに点灯するまでの遅延。これは遅延時間HUDで提供される情報と同じです。
Unused performance
ユーザーがPCのパフォーマンスを調べてフレームがドロップ(コマ落ち)しないかを確認できます。アプリとコンポジターで使用されていないPCパフォーマンスの割合が表示されます。これは、アプリレンダリング時間HUDによってトラッキングされるCPU時間とGPU時間を、HMDのネイティブフレーム時間(リフレッシュレートの逆)で割った値です。注: GPU使用率が100%に近づくと、Adaptive Queue Aheadは通常より早いレンダリング開始点を選択します。この開始点が前のフレームのコンポジター処理と重なると、パフォーマンスが急激に低下したように見えます。使用率を下げ始めると、グラフは最初に低下した後、徐々に直線になります。
Application Frames Dropped
各垂直同期の前にコンポジターが実行される前に、アプリがovr_EndFrameを使ったレイヤーの新しいセットの送信に失敗するたびに増えていきます。これは、アプリレンダリング時間HUDのApp Missed Submit Countと同じです。
Compositor Frames Dropped
コンポジターが垂直同期で新しくレンダリングされたフレームの表示に失敗するたびに増えていきます。これは、コンポジターレンダリング時間HUDのCompositor Missed V-Sync Countと同じです。

遅延時間

遅延時間HUDには、App to Mid - Photon、Timewarp to Photon - Start、Timewarp to Photon - Startの各グラフが表示されます。-->
以下のスクリーンショットは、遅延時間HUDを示しています。
次の表は、各指標について説明しています。
指標説明
App Tracking to Mid-Photon
アプリがovr_GetTrackingState()を呼び出してから、最終的にターゲットフレームがHMDディスプレイに表示される(点灯する)までの遅延。
TimeWarp to Mid-Photon
直近の予測トラッキング情報がTimeWarp実行のためにGPUに送られた時点から、ターゲットフレームの中央スキャンラインがHMDディスプレイに点灯する時点までの遅延。
Flip to Photon - Start
バックバッファーがHMDに表示される時点から、ターゲットフレームの最初のスキャンラインがHMDディスプレイに点灯するまでの時間差。

アプリレンダリング時間

アプリレンダリング時間HUDには、アプリ固有のレンダリング時間情報が表示されます。
以下のスクリーンショットは、アプリレンダリング時間HUDを示しています。
次の表は、各指標について説明しています。
指標説明
App Missed Submit Count
各垂直同期の前にコンポジターが実行される前に、アプリがovr_EndFrameを使ったレイヤーの新しいセットの送信に失敗するたびに増えていきます。
App Frame-rate
アプリレンダリングがovr_EndFrameを呼び出すときのレート。ovr_EndFrameへの呼び出しによってアプリのCPU実行は必要に応じて調整されます。そのため、このレートがHMDのネイティブリフレッシュレートを超えることはありません。
App Render GPU Time
クライアントアプリによるレンダリングにかかった総GPU時間。これには、ovr_EndFrameから返ってきてから、テクスチャーのミラーリングを使用してアプリが行った処理(ある場合)が含まれます。また、アプリのCPUスレッドがGPUが処理を続けるのに十分な速さでデータをプッシュしない場合には、GPUコマンドバッファーの「バブル」も含まれる可能性があります。同じように、アプリがGPUの限界近くまでデータをプッシュする場合、次のフレーム(N+1)の処理は、コンポジターの現在のフレーム(N)のレンダリング処理後に行われる可能性があります。アプリのGPUタイミングクエリの動作方法のため、コンポジターのGPU使用時間を含むようになるので、人工的にアプリのGPU時間が引き上げられる場合があります。
App Render CPU Time
ovr_EndFrameが後続の呼び出しを返してアプリがCPUでの実行を継続してからovr_EndFrameまでの時間差。これは、遅延テスターが想定どおりに機能していない場合(例: ユーザーのアクションが長時間行われないためHMDディスプレイがスリープ状態になっている)、「N/A」になります。これには、クライアントアプリによってovr_EndFrameが呼び出された後の、コンポジターへのIPC呼び出しのオーバーヘッドが含まれます。
 

コンポジターレンダリング時間

コンポジターレンダリング時間HUDには、ランタイムコンポジターのレンダリング時間の情報が表示されます。コンポジターは、VRアプリが提供するレイヤードアイテクスチャーに歪みとTimeWarpを適用します。
以下のスクリーンショットは、コンポジターレンダリング時間HUDを示しています。
次の表は、各指標について説明しています。
指標説明
Compositor Missed V-Sync Count
コンポジターが垂直同期で新しくレンダリングされたフレームの表示に失敗するたびに増えていきます。
Compositor Frame-rate
最終合成のレート。これはクライアントアプリのレンダリングレートとは関係がありません。コンポジターは常に垂直同期にロックされるため、この値がネイティブHMDのリフレッシュレートを超えることはありません。ただし、コンポジターが時間までに新しいフレームを仕上げられないと、ネイティブのリフレッシュレートよりも低い値になることがあります。
Compositor GPU Time
GPUがコンポジターレンダリングの実行に費やした時間。これには、アプリが送信したすべてのレイヤーのTimeWarpとディストーションが含まれます。アクティブレイヤーの量、その解像度、要求されるサンプリング品質はすべて、GPU時間に影響します。
Comp Gpu-End to V-Sync
GPUがコンポジターレンダリングを行ってから、垂直同期が起動してバッファーがHMDでスキャンアウトを始めるまでの時間の長さ。

非同期スペースワープ統計

非同期スペースワープ(Asynchronous SpaceWarp (ASW)) HUDは非同期スペースワープのアクティビティとトラッキング統計を表示します。これは、Runtime Compositorの一部として実行されます。接続されているHMDに必要とされているネイティブフレームレートをアプリが満たせないと、非同期スペースワープが自動的に有効になります。非同期スペースワープが有効になると、アプリは通常フレームレートの半分で強制的に実行され、フレームを1つおきに推定していきます。これにより、アプリは処理のための時間を確保できます。
以下のスクリーンショットは非同期スペースワープHUDを示しています。
次の表は、各指標について説明しています。
指標説明
ASW Status
非同期スペースワープの利用可能状況と現在のステータスを示します。PCで使用されているOSまたはGPUタイプ(またはその両方)によっては、「利用不可(Not Available)」になる可能性があります。「利用可 - 無効(Available - Not Active)」は、必要とされるネイティブのリフレッシュレートをアプリが維持しているため、非同期スペースワープが無効になっていることを意味します。
ASW Active-Toggle Count
HMDが起動している間に非同期スペースワープが有効になった回数をトラッキングします。
ASW Presented-Frame Count
非同期スペースワープによって予測され、表示されたフレームの数をトラッキングします。非同期スペースワープがアクティブになると、アプリは強制的に半分のレートで実行されるため、90HzのリフレッシュレートのHMDの場合、この値が45 fpsずつ増加すると予測されます。
ASW Failed-Frame Count
非同期スペースワープが表示のために必要と予測したものの、時間内に準備できなかったフレーム数を追跡します。失敗の原因はさまざまですが、OSリソースの競合や、システムの処理能力を超えたことなどが考えられます。

バージョン情報

バージョン情報HUDには、HMDと、アプリの作成に使われたSDKのバージョンに関する情報が表示されます。
以下のスクリーンショットはバージョン情報HUDを示しています。
次の表は、各項目について説明しています。
名前説明
OVR SDK Runtime Ver
現在インストールされているランタイムのバージョン。OVR SDK 0.5.0以降を使うVRアプリは、すべてこのランタイムを使います。
OVR SDK Client DLL Ver
クライアントアプリのコンパイルに使われたSDKバージョン
HMD Type
HMDのタイプ
HMD Serial
HMDのシリアル番号
HMD Firmware
インストールされているHMDファームウェアのバージョン
Sensor Serial
位置センサーのシリアル番号
Sensor Firmware
インストールされている位置センサーファームウェアのバージョン
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