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ビルドのイテレーション作業を最適化し、Quick Previewを使用する

更新日時: 2026/01/14
ビルドプロセスは、アプリ開発ライフサイクルの重要な要素です。システムがビルド、デプロイ、実行するのにかかる時間は、イテレーション時間と呼ばれます。非常に小さい変更であっても、変更をMeta Questヘッドセット上でテストするには、まずシステムでその変更をパッケージ化してヘッドセットにデプロイする必要があります。アプリの最終ビルドまでに必要となるイテレーションの回数を考えると、アプリに変更を加える際にイテレーション時間が短いことはとても重要です。
ビルドのイテレーションプロセスを短縮するために、OVR Build APKOVR Scene Quick Previewを使用します。これらはどちらもMeta XR Core SDKの一部です。これはスタンドアローンパッケージとして個別にダウンロードすることも、Meta XRオールインワンSDKの一部としてバンドルすることもできます。

プロジェクトの設定

先に進む前に、VR開発用にUnityを設定するで説明されている設定ステップを完了してください。このチュートリアルには同じ前提条件と要件が必要です。

前提条件

このガイドでは、シーンをプレビューするために以下も必要になります。
ヘッドセットの要件
  • サポートされているMeta Questヘッドセット:
    • Quest 2
    • Quest Pro
    • Quest 3
    • Quest 3Sおよび3S Xbox Edition
ソフトウェア要件

OVR Build APK

OVR Build APKツールは、ビルドプロセスを速めるためにGradleキャッシュを利用するコマンドを実行します。まずUnityの、ビルドしてエクスポートする機能を起動します。初期ビルドがコンパイルされると、Gradleのキャッシュを使用してビルド間の差分のみを更新します。この方法では、変更の影響を受けないファイルが再ビルドされないので、ビルドとデプロイの時間がUnityのビルド時間に比べて10%から50%短縮されます。最終的な.APKファイルには変わりがなく、Unityのビルドで生成されるものと全く同じです。
OVR Build APKを使用するには、以下を実行します。
  1. メニューで、[File (ファイル)] > [Build Profiles (ビルドプロファイル)]の順に選択します。
  2. Androidがターゲットビルドプラットフォームになっていることを確認します。そうでない場合、Androidを選択してから[Switch Platform (プラットフォームの切り替え)]をクリックします。
  3. メニューで、[Meta] > [OVR Build] > [OVR Build APK...]に移動します。
[OVR Build APK]ウィンドウが開きます。このツールには、ビルドを構成する際に使用できるいくつかのオプションがあります。
  • Built APK Path (ビルドされたAPKのパス) - 生成された.APKファイルは、この場所にコピーされます。
  • Version Number (バージョン番号) - これは開発者ダッシュボードの当該アプリにリストされているバージョンと同じものになります。アプリをストアにアップロードするには、現在アップロードされているバージョンよりも高いバージョン番号でなければなりません。
  • Auto-Increment? (自動インクリメントしますか?) - 設定されている場合、ビルドが成功するとバージョン番号が1ずつ上がっていきます。
  • Install & Run on Device? (デバイスにインストールして実行しますか?) - 設定されている場合、ビルドが完了すると、生成された.APKファイルが接続されたデバイス(右にリストされている)にインストールされ、起動します。
  • Development Build? (開発ビルドですか?) - これは、Unityのビルドプロファイルの開発ビルドチェックボックスに相当するものです。開発ビルドである場合、デバッグ機能が付きますが、Meta Horizonストアにはアップロードできません。
  • Save Keystore Passwords? (キーストアパスワードを保存しますか?) - 保存する場合、APKビルドに署名するのにそのパスワードが必要になります。パスワードは、Unity Editorのインスタンスを越えて保持されます。保存しない場合、Unityのデフォルトの動作が実行され、Unity Editorのインスタンスをまたぐとキーストアパスワードが消去されます。
    Screengrab the OVR Build APK menu
必要に応じて[Meta] > [OVR Build] > [OVR Build APK & Run]コマンドを使用することもできます。この場合、ビルドが生成されたら、接続されたヘッドセットでAPKが自動的に起動します。

バージョンコードの自動増分

新しいビルドをリリースチャネルにアップロードする際には、置き換えようとしているビルドとは別のバージョンが必要です。よくある原因として考えられるのは、APKのアップロード時にバージョンコードが増分されていないことです。Unityには、ビルドが作成されるたびに自動的にバージョンコードを1つ増分させる機能が含まれています。この機能を有効にすることを強くおすすめします。Unityでは、メニューバーから2つの方法で有効化することができます。
  • [Meta] > [OVR Build (OVRビルド)] > [OVR Build APK...]または[OVR Build and Run APK]に移動します。OVR Build APKウィンドウで[Version Number (バージョン番号)]の横にある[Auto Increment? (自動インクリメントしますか?)]を確認します。
  • [Meta] > [Tools (ツール)]に移動して[Auto Increment Version Code (バージョンコードの自動増分)]を選択します。
どちらの方法にも同じ効果がありますが、片方で有効にすると、もう片方でも有効になります。

OVR Scene Quick Preview

OVR Scene Quick PreviewはUnityのAsset Bundleシステムを利用して、変更内容をホットリロードすることによりデプロイ時間を短縮します。初回ビルドの.APKファイルには、プロジェクトのコードと共にアセットバンドルローダースクリプトが含まれています。アセットタイプに基づいて、アセットが個々のアセットバンドルに分割され、それらがデバイス上の外部フォルダーにデプロイされます。例えば、モデル、テクスチャー、オーディオ、シーン全体といったアセットバンドルがあります。次回、アセットに変更を加えると、変更内容が含まれるバンドルだけがビルドされてデプロイされるため、全体的なイテレーション時間が短縮されます。
OVR Scene Quick Previewを使用するには、以下を実行します。
  1. メニューで、[Meta] > [OVR Build] > [OVR Scene Quick Preview]に移動します。
  2. トランジションシーンAPKをビルドしてデバイスにデプロイするには、[Build and Deploy APK (APKをビルドしてデプロイ)]をクリックします。トランジションシーンが、複数のシーンをアセットバンドルとして読み込みます。
  3. 開発中のシーンを追加するには、[Utilities (ユーティリティ)] > [Other (その他)]で、[Open Build Settings (ビルド設定を開く)]をクリックします。1つのシーンで最適な動作になりますが、プロジェクトが追加でシーンを読み込む場合や、2つのシーン間のトランジションを確認したい場合は、すべてのシーンを追加します。複数シーンの場合、プロジェクトが、インデックスではなく名前でシーンを読み込むようにしてください。シーンをインデックスで読み込んでいる場合は、名前で読み込む方法に変更することを検討してください。
  4. シーンをデバイスにビルドするには、[Build and Deploy Scene(s) (シーンをビルドしてデプロイ)]をクリックします。初回のビルド時は、それ以降のビルドよりも処理に時間がかかります。必要に応じて、アプリを強制的に再起動することもできます。デフォルトでは、トランジションAPKのシーンは、変更内容をホットリロードしようとします。
  5. 使用しているMeta Questヘッドセットでシーンをプレビューします。
  6. 次回シーンに変更を加える場合、すべてのものを保存してから[Build and Deploy Scene(s) (シーンをビルドしてデプロイ)]をクリックします。
    Screengrab of OVR Scene Quick Preview
このツールの[Utilities (ユーティリティ)]セクションには、便利なオプションがいくつかあります。
  • Bundle Management (バンドルの管理)
    • Delete Device Bundles (デバイスバンドルを削除する) - ヘッドセットにデプロイされているすべてのアセットバンドルを削除します。
    • Delete Local Bundles (ローカルバンドルを削除する) - ローカルにビルドされているすべてのアセットバンドルを削除します。
  • Other (その他)
    • Deploy scenes with APK deploy (APKデプロイを使ってシーンをデプロイする) - チェックされている場合、[Build and Deploy APK (APKをビルドしてデプロイする)]を押すと、すべてのシーンがビルドされデプロイされます。
    • Use optional APK package name (任意のAPKパッケージ名を使用する) - チェックされている場合、トランジションAPKパッケージ名がcom.your.project.transitionに変わります。
    • Open Build Settings (ビルド設定を開く) - Unityの[Build Profiles (ビルドプロファイル)]ウィンドウを開きます。
    • Uninstall APK (APKのアンインストール) - ヘッドセットからトランジションAPKを削除します。
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