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クラウドバックアップ

クラウドバックアップは、デバイスのアプリデータのバックアップを取るためのシステムです。このシステムにはアプリをクラウドに参加させるために必要な進行状況とさまざまな設定のバックアップが含まれ、ユーザーはアプリで前回中断したところから再開することができます。このシステムを利用すれば、新しいヘッドセットでアプリを使用したり、アプリを再インストールしたり、デバイスをリセットしたりするのが容易になります。クラウドバックアップでは、Androidの自動バックアップ機能が使われます。
クラウドバックアップは、ファイルシステムレベルで動作し、コーディングは必要ありません。アプリはデフォルトでオプトインされていますが、開発者ダッシュボードでオプトアウトしたり調整したりできます。クラウドバックアップのデータの安全性を確保するため、アプリデータは個々のデバイスで暗号化され、サーバー上でも暗号化された状態が維持されます。
ユーザーは、自分のヘッドセット設定でクラウドバックアップをオプトアウトできます。

アプリユーザーのユースケース

所有しているアプリのクラウドバックアップを表示および削除するにはどうすればよいですか?

全アプリについて既存のバックアップを確認するには、Meta Questウェブサイトで[Cloud Backups (クラウドバックアップ)]タブに移動します。
そのページには、自分の所有するアプリのリストが表示されており、名前で検索するためのフィルターが用意されています。アプリに既存のクラウドバックアップがある場合、タイムスタンプ、サイズ、バックアップを削除するオプションがあります。

自分が所有するアプリはいつバックアップを実行しますか?

バックアップは次のタイミングで自動実行されます。
  • 夜に1回、システムがOSを更新する場合と同じように、デバイスがアイドル状態、充電中、WiFiとつながっているときに実行されます。
  • アプリがストアからインストールされた場合、それをアンインストールしたとき
  • アプリを終了するたび(6時間ごとに最大1回)
各ユーザーには、購入したアプリごと、ヘッドセットごとに複数のバックアップ「スロット」があるため、バックアップを実行しても前のスロットが上書きされることはありません。自動バックアップに加えて、ユーザーは、デバイスの設定の中にある[クラウドバックアップ]タブにおいて手動でバックアップをリクエストできます。

自分が所有するアプリはいつクラウドバックアップデータを復元しますか?

クラウドバックアップの場合、アプリがインストールされた時点で、その最新バックアップが自動的に復元されます。ユーザーは、クラウドバックアップのウェブページにアクセスすることにより、どのバックアップを復元するかを決めることができます。ここでユーザーは、指定したバックアップを任意のタイミングで手動で復元するようリクエストすることもできます。

あるデバイスで生成されたクラウドバックアップデータは別のデバイスに転送されますか?

はい。クラウドバックアップで特定のアプリとデバイスのペアのデータが見つからない場合は、所有しているすべてのデバイスでそのアプリの最新のバックアップが復元されます。
Meta Quest 2上のアプリ用にクラウドバックアップデータが生成されており、Meta Quest 3を購入したばかりのユーザーの例を考えてみましょう。新しいMeta Quest 3にアプリをインストールすると、Meta Quest 3に関連付けられているそのアプリのバックアップデータのインスタンスが見つからないため、クラウドバックアップシステムは、Meta Quest 2からバックアップデータを復元します
Meta Quest 3でクラウドバックアップが実行されると、そのデータは、購入したアプリの「スロット」の下に、Meta Quest 3ヘッドセット用にバックアップされます。それを超えると、Meta Quest 2とMeta Quest 3のクラウドバックアップは分岐します。
ユーザーが2つのヘッドセット間でクラウドバックアップデータをコピーする場合は、Meta Questウェブサイトの[クラウドバックアップ]タブに移動し、データ転送先となるヘッドセットをターゲットとして設定して、クラウドバックアップデータの復元を実行できます。ターゲットヘッドセットにおいて、転送後のクラウドバックアップデータのための新しいスロットが自動的に作成されます。
クラウドバックアップデータは、新世代のヘッドセット(Quest 3など)から旧世代のヘッドセット(Quest 2など)に転送することも、その逆に転送することもできます。

アプリ開発者のユースケース

以前タイトルでクラウドストレージV2を使っていた場合、タイトルでクラウドバックアップを有効にするにはどうすればいいですか?

開発者ダッシュボード[Development (開発)] > [Cloud Storage (クラウドストレージ)]とクリックします。ドロップダウンで対象のアプリを選択します。クラウドストレージページで、[Enable Automatic Cloud Backup (自動クラウドバックアップを有効にする)]のトグルスイッチがオンになっていることを確認してください。
データを正しく保存する方法について詳しくは、技術的な実装をご覧ください。

タイトルのクラウドバックアップを使わない場合、それをオフにするにはどうすればいいですか?

開発者ダッシュボード[Development (開発)] > [Cloud Storage (クラウドストレージ)]で、[Enable Automatic Cloud Backup (自動クラウドバックアップを有効にする)]のトグルスイッチをオフにします。

技術的な実装

アプリデータは、サポートされているディレクトリだけに保管するようにし、100MiBの制限を超えないようにして、開発者ダッシュボードでアプリのクラウドバックアップを有効にしておきます。
これらの条件が満たされていれば、アプリは自動的にバックアップされます。

バックアップされるディレクトリ

自動バックアップには、システムがアプリに割り当てたディレクトリのほとんどにあるファイルが対象として含まれます。それらのファイルの保管場所は、コンテキストオブジェクト経由でアクセスして確認できます。
  • 共有される設定ファイル
  • アプリの内部ストレージに保存されており、getFilesDir()またはgetDir(String, int)によってアクセスされるファイル
  • getDatabasePath(String)から返されるディレクトリの中のファイル。SQLiteOpenHelperクラスで作成されるファイルも含まれます
  • 外部ストレージの、getExternalFilesDir(String)から返されるディレクトリに含まれるファイル
  • デバイス保護ストレージコンテキストによって提供される場所より上位の場所
アプリのルートディレクトリに作成されたカスタムフォルダーはバックアップされないことに注意してください。カスタムフォルダーを作成する場合は、getFilesDir()から返されるディレクトリ内に作成してください。
バックアップされるフォルダー
/data/data/<package-name>/files/
/data/data/<package-name>/<custom-folder>/
/sdcard/Android/data/<package-name>/files/
バックアップされないフォルダー
/data/data/<package-name>/cache/
/data/data/<package-name>/no_backup/
/sdcard/Android/data/<package-name>/cache/
/sdcard/Android/data/<package-name>/<custom-folder>

バックアップされないディレクトリ

Androidの自動バックアップには、getCacheDir()getCodeCacheDir()getNoBackupFilesDir()によって返されるディレクトリの中のファイルは含まれません。これらの場所に保存されているファイルは一時的にしか必要とされないので、バックアップ操作からは意図的に除外されます。
さらに、getFilesDir()内のUnityCacheという名前のすべてのフォルダーはバックアップされません。
デフォルトの場合、これらの除外ディレクトリとなるのはcache/UnityCache/です
開発者ダッシュボード[Development (開発)] > [Cloud Storage (クラウドストレージ)]で、バックアップが不要な除外ファイル/フォルダーをカスタマイズすることもできます。カスタム除外ファイルを指定する際には、細かいことですが以下の点に注意してください。
  • 指定できるのは、パッケージの内部/外部ファイルディレクトリ(getFilesDir()またはgetExternalFilesDir()で返されるディレクトリ)を基準とする相対パスだけです。
    • 例: 除外するデータが/storage/emulated/0/Android/data/com.company.somegame/files/UE4Game/SomeGame/SomeGame/BigFiles/SomeFile.txtの下に保管されている場合は、除外パスとしてUE4Game/SomeGame/SomeGame/BigFiles/SomeFile.txtを指定するのが良いかもしれません。
  • カスタムファイルの除外を指定した場合は、それにマッチするすべてのファイル/フォルダーが、内部と外部の両方のファイルディレクトリから除外されます。2つのディレクトリのうちどちらをターゲットにするかを指定することはできません。
  • ワイルドカードは使えません。パスは、正確にファイルかフォルダーのどちらかを参照するものでなければなりません。
含めるまたは除外するファイルやフォルダーをもっと細かくコントロールする方法については、Android自動バックアップに含められるファイルに関するドキュメントをご覧ください。

DLCファイルは、バックアップに含められるディレクトリに保管する必要がありますか?

DLC保存ゲームファイルと構成ファイルは、バックアップ対象のディレクトリのいずれかに入れてください。
DLCアセットファイルは、バックアップディレクトリに入れないようにしてください。
アセットはバックアップされないよう、除外ディレクトリに入れてください。合計サイズが100MiBを超える場合、バックアップは失敗します。バックアップされた場合でも、ユーザーエクスペリエンスに影響することがあります。1つには、ユーザーが多くの無駄な情報をアップロードすることになります。さらに、アプリのアップデートがあった後にユーザーがアプリを削除して再インストールした場合、ファイルの古いバージョンをダウンロードした直後にそのファイルがアップデートされ、同じように時間を無駄にすることになります。DLCエンタイトルメントでは、それらのファイルを通常どおり再度ダウンロードすることが許可されます。

アプリの前回のバックアップがいつ行われたかを、開発者はどうやって確認できますか?

アプリの前回のバックアップ時間は、Meta Questウェブサイトのクラウドバックアップのページにアクセスすれば確認できます。
また、Meta Questデバイス上のデバイスの設定にある[クラウドバックアップ]タブでも確認できます。

バックアップに含まれているファイルを開発者が確認するには、どうすればいいですか?

バックアップに含まれているファイルは、バックアップ実行中にlogcatをモニタリングすれば確認できます。出力されるログには、バックアップに含められているファイルとそのサイズが示されているはずです。これは、アプリが100MBのバックアップ制限を超えているときにアプリのバックアップ容量を占めているファイルを特定したり、最近実装したファイルの除外する/含めるルールが期待どおりに動作しているかどうかを確認したりする際に役立ちます。
以下のadbコマンドを実行すれば、logcatにフィルターを掛けてバックアップ関連のログだけを取得することができます。
adb logcat | grep Backup

テスト

クラウドバックアップのテスト

Androidシェルのbmgrコマンドを使って、バックアップシステムをテストできます。次のコマンドを使い、指定したパッケージのバックアップを強制的に実行します。
bmgr backupnow --monitor-verbose <package-name>
このコマンドは、adb shellを使ってローカルホストから直接実行することも、デバイス上のadb shellセッションから実行することもできます。
オプションを指定せずにコマンドを実行すると、bmgrについて詳しく知ることができます。
重要: ADBのrestoreコマンドは、v35では動作しません。しかし回避策として、アプリをインストールすると、復元が実行されます。ADBで復元を強制実行することは、現在のところできません。バックアップを強制実行してから、別のヘッドセットに移ってそのデバイスですぐに復元するよう強制することはできません。しかし、2番目のヘッドセットでアンインストールしてから再インストールすることにより、復元を強制できます。
注: これはサポートされていない「adb backup」と同じではありません。

テスト目的でライブアプリでクラウドバックアップをオンにする

注: これを行う場合、極めて慎重に計画するようおすすめします。ライブアプリで行うことは推奨していません。
バックアップと復元の機能は、デバイスの設定で、クラウドバックアップのトグルスイッチによりオフにすることができます。デフォルトでは、全ユーザーに対してオンになっています。ストレージ設定パネルの新しいボタンで、特定のアプリのデータをクリアすることができます。
開発者ダッシュボードで、アプリのクラウドバックアップをオフにすることもできます。[Development (開発)] > [Cloud Storage (クラウドストレージ)]で、[Enable Automatic Cloud Backup (自動クラウドバックアップを有効にする)]のトグルスイッチをオフにします。

トラブルシューティング

ディレクトリがバックアップされない原因としてよくある理由は何ですか?
アプリデータがバックアップの対象外となる一般的な理由は、次のとおりです。
  • アプリデータがサポート対象外のディレクトリにある(ルートディレクトリのカスタムフォルダーなど)
  • 当該アプリのアプリデータのサイズが100 MiBを超えている
  • 開発者が不注意で保存データを含んでいるディレクトリを除外してしまった
バックアップを実行するには、アプリを更新したりアプリを開いたりする必要がありますか?
通常は必要ありません。つまり、アプリがバックアップの対象であり、バックアップが上記の要件を守ってさえいれば、バックアップは実行されます。
出荷時設定にリセットする直前などに、ユーザーが手動でバックアップを開始するには、どうすればいいですか?
ユーザーも開発者も、デバイスの設定の[クラウドバックアップ]パネルで随時バックアップを実行できます。また、開発者はADB上でbmgrコマンドを使ってバックアップをテストすることもできます。
ユーザーのOSのバージョンが古く、Meta Questがオンになっていない場合、どうなりますか?オンにして、保存データをバックアップすることは可能ですか?
クラウドバックアップは、ヘッドセットにOSのv35がインストールされているのでない限り実行されません。OSアップデートの通常の要件が適用されます。
個々の保存データを削除するには、どうすればいいですか?
クラウドバックアップのプロフィールに移動します。各保存データの横に削除オプションが表示されます。そのオプションをクリックして、アプリの保存データをクラウドから削除します。そうした場合、永続的に削除されます。アプリのバックアップデータをすべて削除した場合、それらのデータはクラウドから消えてしまいます。アプリのバックアップデータは複数のデバイス上に存在することがあるため、すべてのクラウドデータを削除するためには、自分の所有するすべてのデバイスで該当するアプリのバックアップを削除する必要があるかもしれません。
ユーザーのアプリデータが複数のデバイス上にある場合、保存されるバックアップはどうなりますか?
デバイスごとに、それぞれ独自のバックアップ履歴があります。あるデバイスで生成されたバックアップが、別のデバイスで生成されたバックアップと衝突したり、上書きしたりすることはありません。
アプリごとに保管されるバックアップの数はいくつですか?
アプリごとに、デバイス1台あたりに最大5つのバックアップが保管されます。さらに、アプリのバックアップの最も古いものと次に古いものは、生成後最大1週間保管されてから、新しいバックアップによって上書きされます。
アプリをアンインストールするたびに、私のデータが完全に失われるかもしれないという警告が出ます。これはクラウドバックアップが機能していないことを意味していますか?
いいえ、それは単なる警告です。アプリをアンインストールすると、ローカルデータが削除されますが、クラウドバックアップは削除されません。自分のプロフィールの[クラウドバックアップ]をチェックするか、デバイスの設定の[クラウドバックアップ]タブでクラウド上のバックアップが無事であることを確認してください。
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